働き方改革は目的ではなく、新しい目標に向かっていくための「変身」であるべきでしょう。
残業ゼロだけを目的としたら、いつのまにか仕事の質が落ち、そして残業代分の年収が減るだけの結果になりかねません。
本来めざすべきことは、まず、従来と同じ質・量の仕事を定時までに終われるように業務を改善し、それを裏付けとして本給をアップすることにより年収ダウンを防ぐことです。
そして、その改善をさらに進めることにより、従来よりも少人数で同じ仕事ができれば、それを裏付けにより付加価値の高い仕事を増やし、会社全体としてさらに収益を伸ばしていくことが可能になります。
こうなると、「より付加価値の高い仕事」の中身、具体的な姿を明らかにしなくてはなりません。
既存サービスの質を上げて顧客満足度をアップする、新しいサービスを開発する、今まで「不可能」と諦めていたような問題を解決する・・・まずはこんなイメージではないでしょうか?
「改善」のレベルであれば、既存のメンバーが集まって知恵を出し合うことにより実現可能です。
しかし「変革」という飛躍的なレベルの結果を出すためには、もっと違う方法が必要になってきます。
「イノベーションを起こす組織」(野中郁次郎・西原文乃著 日経BP社)を読むと「在宅医療を中心としたへき地医療サービス」「顧客参加型家づくり」「過疎化したバス路線を使った日帰りバス観光サービス」など、身近なサービスやビジネスから出発し、これまでになかったものを生み出した事例が数多く紹介されています。
これらに共通していることは、「やろう!」という強い想いを持ち続け、複数の当事者を巻き込み、既存の仕組みを組み合わせて活用して具体化しているという点です。
自分の「想い」は何か?それはどうすれば実現できるか?
働き方改革の「次」を考えるとき、最も重要なテーマだと感じます。
#イノベーション #働き方改革
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