出席した営業会議で、顧客に不利益が生じる懸念のある不本意な商品販売の目標が割り当てられようとしていました。
私は、勇気を出して「これには反対です、このようなものは売れません。」と発言しました。
すると、数人の同席者は薄笑いを浮かべ、上司は「いいよ、その代わり給料下げるから」と言い放ちました。
私は思わず立ち上がり、「納得できません!」と大きな声出しながらその部屋を出ようとしていました。
・・・これは私が昨夜見た夢の中での話です。
それでは現実はどうでしょうか?金融機関が金融商品をお客さんに勧める場合には、リスクの説明や、元手となる資金の状況などを確認するなど、お客さんの不利益にならないためのルールが定められています。
特に高齢者に対しては、その義務が過重されています。
しかし、それを逸脱して販売している事実が明らかとなり、一定期間販売を自粛する事例も報道されています。
その背景には販売目標に関する「ノルマ」があり、それがルール違反を生んでいたとのことです。
本来、ルールはお客さんを守るのはもちろん、それを売る人にとっても、不適切な販売責任を問われないよう、自身の身を守る意味があります。
にもかかわらず、そのことを見失ってしまうほどのプレッシャーが働き、また「みんながやっているから・・・」という状況になると組織全体で誤った行為を繰り返す結果に至ります。
そしてこのような構図は、これまであった多くの企業不祥事にも当てはまるのではないでしょうか?
古くは同じ自動車会社でリコール隠しが繰り返され、そして有名企業の粉飾決算があり、最近では品質検査に関する偽装など。
根源は経営のまずさにあることは明白です。
そして、そこで働く当事者(現場を最も良く知る中間管理職等)はどう行動すべきなのか?
このテーマをこれからも追い続けたいと考えています。
#企業不祥事 #ノルマ #ルール違反
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