日曜日は井の頭公園近くの茶屋にただずんで静かにランチを楽しんでから、大好きな玉川上水を散歩します。公園も上水も、見慣れた景色であると同時に、訪れるたびに季節の移り変わりを感じ、新鮮な感動があります。
井の頭文化園近くの「万助橋」から下流方向へ進んだ左手の小高く盛られた土の上にひっそりと慰霊碑が立っています。「松本訓導殉難の碑」と書かれ、1919年に都心から遠足で訪れた小学校の先生が、玉川上水でおぼれた児童を助けようとして自ら濁流に飛び込み、命を落とした事件が伝えられています。偶然にも、その小学校(千代田区永田町小学校=現在は廃校)は私の母校でもあります。
ちょうど今から100年前のできごとで、いろいろな意味で時代の移り変わりを感じます。かつての玉川上水は水量が多いためこのような事件が起きたと考えられます。その後は都市開発の影響で水が干上がったため、処理水を流して復活した歴史があります。また、昨今では学校の先生の長時間労働が問題となり、「働き方改革」の重要テーマのひとつとなっています。
ホワイトカラーの仕事として、働き方改革で得られた時間と労力は高付加価値業務、さらにイノベーションに転換されるべきと言われています。それが「AIにはできない仕事」「人間だからできる仕事」という意味でも強調されています。しかし、私はもうひとつ忘れてはいけない重要なテーマがあると感じています。それは「仕事の使命感」のようなものです。これこそはAIには絶対できない仕事のやり方と考えます。100年前には、学校の先生に限らず、職業意識からくる使命感のようなものが現在よりも強かったのではないかと想像します。そして今、私たちが忘れかけているこの大事なことを、働き方改革の次のテーマとして考えてみる価値があると感じます。
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