NPO失敗学会の年次大会に参加しました。
12月14日(赤穂浪士討ち入りの日!)、東大工学部の教室は開会の10時にはすでにほぼ満席。会長の畑村洋太郎先生の「もう第18回になるんだね、すごいね!」の感慨深い開会の辞でスタートしました。
私がこの学会に初めて参加してからもう10年以上になります。当時、事務ミス防止について勉強したくていろいろと情報を集めていたところ、この「失敗」に「学」をつけたネーミングに魅力を感じて参加した記憶があります。失敗の事実を客観的に分析し、当事者を責めるのではなく、その原因や背景を十分に分析して、再発防止、さらには未然防止することにより社会の損失を低減しよう、というのがこの団体の趣旨です。
この10年の間にさまざまな事故や事件があり、それとともにこの年次大会でのテーマも進化してきました。
今回、畑村先生は「日本は元気がない」という危機感から出発し、「個人で考えてから集団で共有することが重要」というメッセージのもと、「考える」とはどういう営みかを具体的に説明されました。また、副会長の中尾正弘先生は、「類似性に気づかないから同じような事故が起きる」と警鐘を鳴らし、「気づき、違和感、微弱信号、似たようなリスク」への感度を上げる必要あり、とのお話をされました。
あらためて、この変化のスピードを増している時代では、「考える力」と「リスクセンス」が重要と感じた次第です。
弊社では、事故やトラブルを防ぐ健全な組織づくりのために、NPOリスクセンス研究会が開発した組織のリスクセンス診断の活用をお奨めしています。
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失敗学会ホームページ
http://www.shippai.org/shippai/html/index.php
リスクセンス研究会ホームページ
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