家電量販店の前で「がんばろう、日本」のノボリが目に付きました。
もともとは東日本大震災の復興を激励する目的で始まったキャンペーンですが、今これを見ると「コロナに負けるな!」のメッセージにも見えます。
そして、そうだとすると、私は「本当にそれいいのだろうか?」と疑問を感じました。
「コロナ禍」が突如として全世界を襲い、残念ながら収まる兆しが見られない中では、私たちの生活や社会経済活動を維持するためにお互いが励ましあることはとても重要なことです。
しかし、単に「がんばろう!」と気合を入れて、これまでと同じことを維持しようとしても、それは不可能な状況です。
私は東京武蔵野市の吉祥寺駅近くに住んでいて、これまでは駅周辺の食品スーパーをいつも利用していました。
「住みたい街」ランキングで上位にあるだけあって、複数のスーパーが品揃えで競う中、買物には便利な環境です。
しかし、現在は駅前に「外出は控えてください」という武蔵野市の横断幕が貼られ、また日増しに感染リスクが高まっている状況なので、ネット通販を活用したくなります。
ネット検索を繰り返した結果、吉祥寺から二駅西の武蔵境駅前のスーパーから配達してもらうこととなりました。
「吉祥寺に住んでいる人が武蔵境のスーパーで買い物をする」ということは、以前では考えられないことでした。
しかし、コロナで環境がすっかり変わった結果、それが現実のものとなったわけです。
まさに、「コロナ禍+物流=新しいショッピング」というわけです。
そして、この「物流」は、単にトラックで荷物を運ぶだけではなく、ネットショッピングという仕掛けを通じて利用者のニーズと安心感を満たす必要があります。
このように、非対面や非接触を前提とした「新常態」は、これまでにはありえなかったサービスや行動を可能とする「新環境」向かっています。
したがって、ただ「がんばる」だけではなく「考える」ことが求められます。
当社も、昨年からいろいろと考えた末、「著書とオンラインで社会に貢献する」という結論に達しました。
現在著書の出版に向けた校正作業と、オンライン提供のためのインフラ整備、コンテンツ開発を進めています。
#コロナ禍 #新常態
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